2020 ボジョレー・ヌーヴォー解禁!

2020年のボジョレー・ヌーヴォーは
例年より早く出荷された特別なヌーヴォー!

 毎年11月3週目の木曜に解禁となるボジョレー・ヌーヴォー。今年の解禁日は11月19日です。
 フランス・ボジョレー地区で収穫されたブドウを使った新酒を、全世界の人が一斉に飲み始めるのが「ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日」ですが、今年は新型コロナウイルス感染症流行により、例年とは少し事情が異な離ました。たとえば、一般的なワインの輸入には、コストの安い船舶(船便)が利用されることが多いですが、実はボジョレー・ヌーヴォーは、世界共通の解禁日に消費者の元へお届けするために、飛行機で輸送されています。
 今年は例年より航空便が大幅に減便されている影響で、ボジョレー・ヌーヴォーの到着が解禁日に間に合わないのではないかと危ぶまれていました。そこでボジョレーワイン委員会は、生産者からは例年より1週間早く出荷してよいこと、またフランス国外への輸出を例年より18日間前倒して良いことを発表。こういった特別な対応のおかげで、日本でも例年どおり解禁日の1119日にボジョレー・ヌーヴォーを楽しめるのですね!

例年より早く出荷って
ブドウはちゃんと完熟したの?

 そんな心配をされる方もいるかもしれませんが、今年のボジョレーでは7月に乾燥した日が続き、8月には猛暑が続いたため、ぶどうは平年より早く成熟。そのため収穫もいつもより早く開始でき、醸造も順調に行われたようです。
 「ボジョレーの帝王」とも呼ばれるジョルジュ・デュブッフ氏が造り上げたブランド、ジョルジュ・デュブッフでは、今年のヴィンテージを「太陽のヴィンテージ」と呼び、その素晴らしい出来栄えを喜んでいます。

ボジョレー・ヌーヴォーを楽しむ
3つのポイント

1.少し冷やす


 ボジョレー・ヌーヴォーに使われるブドウはガメイという品種。早熟でフレッシュな味わいが魅力。香りにはイチゴのような爽やかさが感じられます。豊かな酸味と果実味が楽しめ、渋みが少ないため、非常に飲みやすいワインに仕上がります。通常赤ワインは冷やしすぎると渋みが強調されてしまいますが、ボジョレー・ヌーヴォーの場合、少し冷やすことでフルーティーさや軽やかさが際立ち非常に飲みやすくなります!冷蔵庫で1時間ぐらいが目安です。

2.軽めのお食事と合わせて!


 赤ワインならばお肉料理…と行きたいところですが、軽やかな味わいのヌーヴォーなら、さっぱりとしたお魚料理や和食との相性も抜群!お肉ならあっさりとした味わいの生ハムや、淡白な鶏肉とあわせるのがよいでしょう。えびやイカなどの魚介や、カマンベールチーズのようなクセの少ないチーズと合わせても楽しめます。ボジョレー・ヌーヴォーと合わせるなら、カジュアルなおつまみが良さそうです。

3.ジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー


 ボジョレー・ヌヴォーとは、その年に収穫されたボジョレー地区のブドウを使って造られる新酒ですが、さらにボジョレー地区の中で産地を特定した「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」というものがあります。ボジョレー・ヌーヴォーよりもワンランク上のもので、味わいは通常のボジョレー・ヌーヴォーよりも凝縮感があり、重厚になるため、いつものヌーヴォーでは少し物足りないと感じている方にオススメです!
ボジョレー・ヌーヴォーワイン